楽天が通信事業に殴り込み

楽天が通信事業へ本格参入する意思があることを発表しました。
楽天、第4の携帯会社へ　2019年度にも参入か(ハフィントンポスト)

現在もMVNO事業の楽天モバイルを展開していますが、自前の回線でやっていくということのようです。
設備投資もこれからとのことなので既存の通信3社にすぐさま影響が出ることはなさそうなのですが、発表後株価は軒並みマイナスになっています。

▽12/15(金)の株価
ＮＴＴドコモ：-4.6%
KDDI：-6.65%
ソフトバンク：-2.39％
楽天：-5.49％

3社＋楽天自身含めて大幅にマイナス。
持ち株のKDDIが一番打撃を受ける悲しい展開です。

国内通信事業はすでに頭打ちを迎えているため通信事業自体の付加価値で単価を上げていくのは厳しいというのが現状です。
各社とも電気事業やコンテンツ配信などの「抱き合わせ」を行うことで、1回線あたりの単価を上げていく施策を行っています。
(KDDIだと「au経済圏」という言葉を使ってますね)

そういう意味では楽天も楽天市場を中心とした経済圏を展開しているので、単純に通信事業の競争というよりは経済圏を包括した争いになっていきそうです。

通信事業が中心事業ではない楽天が契約者の囲い込みのために、大幅な値下げを推してくる可能性は高そうです。
どこまで実際に契約者を奪われるかは楽天側の売り込み方次第だとは思いますが、3社には悪材料でしょう。