2017年10月11日水曜日

バークシャーとの付き合い方

米国株をやっているとバークシャーの存在は否が応にも目に入ります。

バークシャーを何の会社と呼ぶかは非常に難しい問題です。
S&P500のセクターカテゴリーではFinancials(金融)に属していますが、鉄道・エネルギー・製造・小売と幅広い事業領域の子会社を抱えているからです。
コングロマリットというのが正しいのかもしれませんが、他に類を見ない特殊なこの会社は「バフェットを神輿にした上場投資ファンド」と見るのがいいのかなと思っています。

投資を始める前はバークシャーという会社のことは知りませんでしたが、バフェットの名前は知っていました。
なんとなく金持ちのアメリカ人程度の認識でしたが、興味外の人間にまで名前が伝わる知名度は彼の特異さを物語っていると思います。
結論としてバークシャーとは超人によって成り立つ例外的な会社、というのが私の認識です。

バフェットのことを除いてもバークシャーは特殊な会社です。
よく話に上がるバフェットの投資先のコカ・コーラやアメリカンエクスプレスなど、公開会社の株式は全体でも一部で多くは非公開の会社であるが故正確に会社の評価を行いにくいからです。
本来、コングロマリットや非公開化などは投資家から忌避されがちなのですが、バフェットという存在を傘にすることで成り立っていると言えると思います。

さてここまでの流れで分かる通りバークシャーは徹底的に無視しようと考えています。
資本主義も煮詰まった現代で個人のネームバリューで世界時価総額6位という、とんでもないことをしているバフェットに称賛の念は十二分にありますが、それゆえいつか神輿を失った時のバークシャーの損失は計り知れないだろうという予想から投資対象としては怖いというのが私の判断です。

バフェットが起業したころに投資できればねぇ。
まぁこれは長く存続している企業全般に言えることなので詮無いことですが。

投資会社には徹底的に事業自体への優位性を求めたバフェット自身の会社が、個人によって成り立っているのは何とも皮肉だなと思います。

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