2017年9月17日日曜日

ネスレがブルーボトルを買収:グローバル企業の行く末とは

食品大手のネスレがブルーボトルを買収したようです。

スイスのネスレ、米高級コーヒー店ブルーボトルの過半数株式取得へ(Bloomburg)

ブルーボトルコーヒーといえば、サードウェーブ(いまいちどういう定義かは理解していない)コーヒーという呼び名で日本でも人気店だったと記憶しています。

ブルーボトルコーヒーに対しての私の関心事は持ち株のSBUXのライバルとなりうるかだけがだったのですが、「こだわり」を推す業態だけに多店舗展開は無理だろうと踏んで大してウォッチしていなかった。
実際私がその店名を聞いてから数年たつが世界的にも100店舗にも満たない展開スピードなので、認識はそう間違ていないと思う。

今回の件で思うことは、グローバル企業の存在感の大きさだ。
「成長を買って」と記事内では謳ってるが、実質的には将来のライバルの芽を摘んでいるようにしか見えない。

グローバル化が進み食品・ITあたりの勝ち組企業は既存事業を大きくするだけでは、有り余るキャッシュフローを処理できなくなってしまっている。
「地球以上には大きく成長できない」制約を持っているがために有望(もしくは株主に説明がつく)なスタートアップの買収についてはかなり前のめりになっている印象だ。

そういった意味では今後世界を席巻するような企業は新たに現われないのかもしれない。
ほどほどの成長を果たしは企業は成熟した大企業に高値で身請けをしてもらう、これが資本主義が煮詰まった世界の在り方なのかもしれません。

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