2017年6月27日火曜日

未来のシーゲル銘柄を考える

米国株に投資しているとシーゲルの名前はよく聞きますよね。
私自身、信者というほどではないにせよPFの半分くらいは彼が推奨するようなやり方でいいかなーと思っています(この辺は試行錯誤中)。

さて彼が著書「株式投資の未来」の中で示した長期でのリターンが高かった銘柄、所謂シーゲル銘柄について考えていきたいと思います。

▽シーゲル銘柄の特徴
私が見た限りでのシーゲル銘柄の特徴は
①長期間事業が継続する
②利益が出ている
③人気はあまりない
この辺です。

①は集計期間途中につぶれたら比較対象とならないので当たり前。
②も投資リターンの源泉なので当然ですね。
③が肝要で①②を満たしてなお人気が低い(バリュエーションが低い)ことが投資リターンを増大させています。

シーゲル銘柄で投資リターン一位だったPM(フィリップモリス)が好例ですね。
①タバコは数多くの愛好家(中毒者?)がおり
②強力な価格決定力と投資資金が要らないことで大きな利益を出し続け
③商品特性と訴訟リスクで長年割安に放置された
納得の一位感です。

現在でもPM/MOは魅力的な投資対象でしょう。
ただ、③の要因が崩れてしまった現在においては過去ほどの投資リターンは期待できないであろうことが想像されます。
嫌煙の機運は相変わらずですが、訴訟リスク自体はかなり後退したように見えますしね。

▽未来のシーゲル銘柄を予想しよう
私たちに必要なのは過去に稼いだ銘柄ではありません。
先人の知恵のエッセンスは頂いたうえで今後を考える必要があります。

というわけで未来のフィリップモリスはどういうところから出てくるか予想してきます。

・小売業界
不人気という線で考えました。
不人気の理由は当然AMZNによる下げ圧力です。

ただいくら何でもすべての小売店がAMZNにとってかわられることはあり得ません。
というかAMZN自身そういったことをする気がないようにも思えます。
今のAMZNのターゲットはAMZN経済圏の拡大&囲い込みなのかなと。

まぁどちらにせよ同業に大きな下げ圧力がかかり続けることには変わりありません。
こういった中で着実に利益を重ねることができる企業を見つけられればといったところでしょうか。

・エネルギー業界
こちらも原油価格の低迷で軟調に次ぐ軟調です。
ただ、10年やそこらで需要が尽きることは想像できない業界でもあります。
商品価格は周期性があるものなので長い価格低迷の中で仕込み続け、価格上昇による株高を受けることができれば大きな利益を受ける可能性は十分にあります。

・日本株
こちらは期待も込めてということで。
最近ようやくROEや株主還元が意識されだしたように感じます。
この機運が一過性のものでなく確固たるものになれば、元がダメな分リターンは大きそうだなと。
今時点で資本政策や株主還元が意識できている企業は今後大きなリターンを挙げる可能性もあるのかなと思っています。

・最後に
シーゲル銘柄が教えてくれるのは
・長期投資は永続する企業にすること
・バリュエーションは常に大事
この2点だと思っています。

さすがに事業がいいならいつでも投資OKのスタンスには私はなれません。

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