2017年6月22日木曜日

株の儲かる時期を考える

当たり前のことですが、投資をするのは資産を増やすためです。
私は主に株式に投資をしているので(現在は株式100%)どういった株に投資をすれば目的を達するかを考えていきます。


▽株価を分解すると
株価はEPSとPERで構成されます。(株価=EPS*PER)
EPSは一株当たりの予想利益、PERは収益率を示しているというのが教科書的な説明です。
EPSはそのままですがPERは市場がその企業に対してどの程度強欲・恐怖を感じているかを測る指標だと理解しています。

両方に共通するのは値はある程度ぶれるということです。
EPSは確定しない未来の数値のため、PERは我々投資家のFear&Greedによってです。
今回はそこに着目して株価が上昇/下落するのはどういう時かを考えていこうかなと。

▽EPS * PER
マトリクスで考えます。
EPSとPERの2つ、状態は上昇・横這い・下落の3つと考えると以下の9パターンが考えられます。

NoEPSPER株価
1上昇
2上昇
3
4上昇
5変動なし
6下落
7
8下落
9下落

赤字は株価上昇、青字は株価下落、黒字は変動なし・判断できずといった感じです。
上昇・下落がベクトルを示すのみでどの程度の変動幅かを考慮していませんが、一般論として変動幅はPER > EPSとなるかと思います。
企業の業績よりも人間の心理のほうがぶれやすいですしね。

結論として投資すべきは1,2,4になるかなと。
それぞれどういう状態かを順に見ていきます。

・1(EPS:上昇/PER:上昇)
EPSがぐんぐんと上昇しそれに連動してPERも上昇しているといった銘柄が想定されます。
直近の例で考えれば去年のNVIDIAなどが該当するかと思います。

おそらくこのパターンが最も儲かるパターンでしょう。
投資・投機両方の要因のダブルエンジンで株価が上昇するからです。
難点は該当する銘柄がかなり少ないということでしょうか。
未来の優良銘柄の初動を捕まえるような投資行動を求められるため、調査能力・握力など求められる能力も多いと思います。

・2(EPS:上昇/PER:横這い)
EPSを上昇させることが常態化している為PERが変動しない銘柄が想定されます。
要は優良企業です。
優良がゆえにPERは高めに位置していることが多いように思えます。

1のパターンと比較すると儲かり度は一段落ちそうですが、該当する企業は1よりは多そうです。
私が投資しているグローバル生活必需品企業なんかはここに位置するのかなと。

・4(EPS:横這い/PER:上昇)
市場全体がリスクオンに傾いた瞬間や強いテーマ株に認定された銘柄が想定されます。
正直これに該当するパターンは無数にありそうです。

1,2より該当する企業はかなり多いかと思います。
ただしPERの上昇はいつか反落するのでそこを見極めることが重要になりそうです。

▽まとめ
どのような投資方法をとる場合でも、上記のどのパターンに投資しているかを把握しておく必要はあるのかなと思います。
特にEPSとPERどちらの上昇に期待しているかは投資スタイルとしてはかなり違いがある思います。

ざっくり整理してみた感想としては結局は利益予想に尽きるという感じでしょうか。

ちなみにキャピタルゲインを重要視しないインカムゲイン派も上記を無視はできません。
EPSは配当の源泉であり、PERは利回りに影響を与えることを考えれば結局この2つに気を回す必要があることに変わりはないからです。

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