2017年6月10日土曜日

インデックス投資って結局は人口増加にbetしたテーマ投資じゃない?

揶揄する意図はないです。

言葉の定義
インデックス投資が何かという意味のない議論が嫌なので勝手に定義をします。
ここでのインデックス投資は全世界の加重平均株式指数を長期(10年単位)で買い持ちする投資の方法を指します。
積み立てか一括投資かは別にどちらでもいいです。
「世界経済の発展の恩恵を享受する」そんなイメージでしょうか。

▽実績
まず実績を見てみます。

MSCIのサイトから引っ張ってきたACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)の長期(1987年~)推移です。
出来れば対数グラフのほうが望ましいのですがご愛嬌ということで。
また、指数の選択に異論もあるかと思いますが(新興国いらないよとか、債券混ぜろとか)傾向を知りたいだけなのでご容赦を。

ドットコムバブル崩壊・リーマンショックなどの大きな暴落を経験しながらも右肩上がりなのが分かるかと思います。
10年・20年と持っていればひとまず損するということはなさそうです。

「過去は未来を保証しない」という保険を掛けつつも、手堅い投資法であることは大多数が納得するのではと思います。

▽利益の源泉は?
さて本題なのですが、インデックス投資の利益に源泉はどこにあるのでしょう。

私は定義の際に言った「世界経済が発展している」ことが大きいと思っています。
言い換えれば経済活動の総和が増え続けているということでしょうか。


※世界経済のネタ帳からデータを引用

上記は世界の名目GDPの推移です。非常に見事な右肩上がりでね。
35年で6.6倍ということで、ざっくり年率5~6%程度の増加でしょうか。
ちなみに2015年ががっつり落ちているのは中国のせいです、何とも破天荒な国です。

何であれ経済活動の総和が増え続けているのは納得してもらえたかと思います。
地球を一つの株式会社としてみればぐんぐんと伸びている会社ですね。

ではその成長エンジンは?と考えるわけです。
要因は多々あるのでしょうが、
①イノベーションによる新たな需要の創出(日々新しいものがるまれる)
②人口増加
この2つが強そうだなと。

ただ①はプラスでありつつもマイナスでもあります。
新たなものを作れば、既存のものの需要を奪うことが多々あるからです。
スマホを持ったら時計を持たなくなったなんかは好例ではないかと。

その点②は強固です。
純粋に売り上げ増加要因ですから。
人口増加は強固な投資ストーリーなんです。

というわけでbetするなら②のほうかなと。

まぁここまで言っときながら、どの程度リターンに寄与しているかを提示することはできないので片手落ちなのですが。。。印象の話でスミマセン。

ただ、地球全体での人口増加期が終わることが明白になったときに今と同じくインデックス投資に信頼を寄せられるか?というのは逆のアプローチとして面白いテーマだと思います。
人口減を理由にTOPIXを長期買い持ちすることに悲観的な人結構いません?

▽最後に
私がインデックス投資を「人口増加」にbetしていると考えたのはこんな理由です。
そしてこのテーマの優位性は私の人生が終わるころでも優位性を保っています。
勝ち逃げ素晴らしいです。

ただここまで投資テーマを細かいところまで分解するなら、より直接的にそのテーマが利益に影響する投資対象もあるのではと考えます。
そういったわけで私は個別株にも投資をしています。

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