2017年11月22日水曜日

優待の是非

テレビ・雑誌では引っ張りだこな株主優待ですが、私の考えを残しておきます。


▽是なの非なの?
最初から結論を、非です。
現状の日本の優待の状況は株主平等の原則に反して、少数保有(大体が最低単元)の株主が得をする仕組みになっています。
株主還元だっていうなら配当金でしなさいよと。
理屈で考えて優待を諸手を挙げて是とするのは、よっぽどのアレか優待を飯のタネにしている人位でしょう。

▽実情としての問題点
優待における本質的な問題点は関係者の質の低下が挙げれらます。
物さえもらえれば株価(経営)は気にしない株主・モノ言わぬ(プレッシャーをかけてこない)株主が欲しい経営層、怠惰な両者の思惑が合致した結果が今日の優待活況の日本市場というわけです。
やるべき役割を放棄する結果として緩やかに企業の価値創造が棄損されていくそんな構図となってしまっています。

▽じゃあ明日にでも優待制度消えてなくなれっていうわけ?
そうなってもらっても全く問題ないのですが、さすがにそこまで潔癖ではありません。
自社の製品・サービスを知ってもらおうという意図ならある程度理解もできます。
実際株式投資の間口を広げるのには効果的だと思いますし。
ただしクオカードのような実質お金に近いものを配布するのは明らかにNGと考えます。

日本市場の番人たる東証に指導してもらおう!と思ったあなたにこちらの画像を。



悲しいかなこれが日本市場の現状です。
個人投資家の皆様ばかにされてますよー、襟を正してまいりましょう。

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