2017年11月7日火曜日

ディフェンシブセクターの株を不況に強いっていうのやめません?

企業としての業績が景況感に(相対的に)影響を受けないことと、株価変動は別物です。
不景気は株式相場全体から資金が引いていく時期なので、どんな企業であれ株式の形態をとる以上マイナスの影響は受けるものです。
業績も影響を受け難いだけで往々にして良い結果は出ないですしね。

指数が-30%でディフェンシブ銘柄(インフラ・食品・ヘルスケアetcなんでもいです)が-20%な状況を「不況に強い」というのはちょっと違うのではと思います。

マイナス影響がないということならキャッシュが最強でしょうし、逆相関をとるという意味では債券・金あたりが候補なのかなと。
(前回のサブプライムショック時は債券も株も下がる不況になってしまいましたが)

ディフェンシブ銘柄を保有することを批判しているのではなく、実態を反映していないディフェンシブ銘柄への盲信がどうなのかという提言です。
大体そういうこと言う人に限って株式100%ポートフォリオだったりするので、「不況に強い」が本当に目的なのであればちょっと視野が狭いのではと。

景気の底を見定めて相対的に傷んでない状態から、指数やら景気に反応する銘柄に乗り換えるというのなら(できるかは置いておいて作戦的には)理解できるのですが、大体永久・長期保有とセットな語り文句なので整合性がないのでは~という感じです。

私自身ディフェンシブ銘柄を保有しますが、保有理由に景気への耐性は入っていないので持ち越すつもりでいます。
不況突入前に株式市場から資金を引き揚げることができるならそれに越したことはないですが、経験したことのないものに対して達成を確信できるほどの自信家ではないのでやむなしといった感じです。

半年後なのか数年後なのかわかりませんが、いずれ必ずくる不況期の市場状況を今から楽しみにするとしましょう。
ディフェンシブ銘柄が強さを発揮しているといいですね。

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