2017年1月30日月曜日

利益の源泉:EPSとPER

株価はEPSとPERに分解されます。
株価=EPS(一株当たりの利益)×PER(株価収益率)という式ですね。

これは当然なようで示唆に富む数式だと思います。
EPSは確度の高い情報です。
実績EPSであれば確定した事象ですし、予想EPSでもそこまで実態とかけ離れた数字は出せません。

逆にPERは不定形かつルールのない数字です。
相場の空気と言いかえればいいでしょうか、投資家の強欲と臆病を反映する形で大きく数字を変動させます。
短期・中期で株からの恩恵を得ようとするならば、PERの変動を当てる感覚が重要になります。
例え同じ銘柄に投資しようともエントリータイミングでリターンが異なるのは皆さん御承知の通りだと思います。
これは個別株でも、指数でも同様のことです。
アベノミクスの開始半年程度はぐんぐんと日経225が上がっていきましたが、実際の儲ける能力が半年程度でそう大きく動くわけはなく、株価を投資家心理の改善(PERの上昇)で動かしていたわけです。

私自身がこの数式から感じるところとしては、EPSは投資リターンの源泉、PERは投機リターンの源泉であるということです。
ここで言う投機にはネガティブなニュアンスは含めず純粋に「機」に「投じる」という意味です。
(投資はギャンブルかみたいな不毛な議論はする気はないです)

私が今力を入れている配当投資はEPSの上昇を主眼とした投資です。
投資方法として一つの王道であるとは思いますが、短~中期では劇的なリターンを期待するような投資法ではありません。
王道で未来の果実を育てる傍ら、勝算のある「機」を見つけることができるのなら勇気を持って進んでみたいと思います。

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