2018年6月17日日曜日

連続増配プレミアムを考える

連続増配銘柄への投資について考えます。

先に情報開示としては私の持ち株でも連続増配銘柄がいくつかあります。
投資初期は連続増配自体に着目していましたが、実際に投資して考えを整理していく中で連続増配が目標ではなくなり、現在ではスクリーニングの一材料程度の重要度となっています。
その辺含めて考えていきます。

ちなみに連続増配の年数に定義は無いですが、まぁ10年程度は欲しいなというところ。
以下ではそれを満たす銘柄群を意識しています。

〇連続増配銘柄のメリット
定量的で分かりやすいというのが大きなメリットだと思います。
定性的な堀(moat)やPER等の割安判定と違い連続増配は投資家の判断を入れる余地の無い要因なので、前述要因にあり得る想定違い(堀→技術革新で優位性を奪われる 割安→さらに株価が安くなる)が起こりえません。

また付随して
・長期間増配=競合競争力がある
・不況サイクルでも増配=ある程度の収益性を保有している
という推察も成り立つかと。

少なくとも現時点で一定のクオリティの企業であるということを連続増配は教えてくれると思います。

〇連続増配銘柄のデメリット
メリットによる弊害でしょう、値段が高い状態が常態化しているように思えます。
投資家は強欲と心配性の両面を持つ生物なので「安定して儲かる」ということにはプレミアムを払うことを惜しまない傾向にあるようです。
この投資家の安定を願うが故に発生する連続増配プレミアムこそが一番のデメリットでしょう。
(そういった意味ではすでに投資家の期待が乗っかりすぎている連続増配銘柄よりも、増配と据え置きを繰り返す減配無し銘柄への投資のほうが妙味があるのかもしれません。発掘するのが大変そうですが、、、)

ただ投資家として忘れてはいけないのは現在の連続増配は将来におけるいずれも保証をしないということです。
10年20年先にも連続増配している銘柄を保有できるのなら相応のリターンはあるとは思いますが、そのためには結局「その企業の優位性が失われていないか」「そもそも現在の値段は妥当か」という観点は必要不可欠かと思います。
連続増配=無問題という意思の無い思考停止は、少なくとも儲けるという観点上見れば害悪以外の何物でもないと考えるわけです。

また、そもそも論として企業の在り方として連続増配という行為が最適解ではない事もデメリットかと思います。
ちょっと長くなったのでその辺は次回にでも考えていきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿