2018年4月30日月曜日

インフレ世界の給与の価値

ベースアップの季節ということで、恒例ですがこんな感じの記事が出る時期です。
春闘賃上げ、3%届かず…第1回集計2・54%(YOMIURI ONLINE)

2%中盤というのは過去実績からするとまぁまぁな気もしますが、インフレ2%を目指す国としてはやや物足りない気もしますね。
それ以外でも
・企業業績は1桁後半~2桁前半程度の増収増益が続出していること
・名目で賃金取得後の控除(税金・社会保障費)が漸増していること
を鑑みると世のサラリーマンの懐事情は相対・絶対両方の水準で緩くなってはいないだろうと想像できます。

「その点投資なら1株当たりの成長を丸っと享受できる!」
「時代は常にr > g!」
と投資を礼賛するのが投資ブログのお決まりの流れですがここではやめておきます。
社畜自虐も行き過ぎると見苦しいだけです。
誰かに強制されたわけでもない職業選択なら、前向きに(相対的に)少ないリスクで糧を得られる立場を活用していくべきかと思います。

IMFによると今年の日本のインフレ率予想は+1.12%。
肌感覚としては来年以降も同水準以上を保てるなら、緩やかにインフレ世界への移行が進行するように思えます。

世間的な数字としても、周囲の状況としても人材の流動性が高まっています。
ちまちま年間数%のベースアップを期待するより、交渉して10%・20%アップを狙う方に妙味を感じるのは正常な判断だし、そのために能力向上するバイアスとなるのだから社会的にも健全だと思います。

あとはインフレが困る老齢層(すでにリタイアした組)との対立ですかねぇ。
そこは金融資産の半分を占めるという貯金を活用してどうにかしてもらいましょう。
ということで今日の結論は「時代は常にr > g!」

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