2017年5月7日日曜日

コーチ(COH)決算:ブランド企業の逆襲

コーチ(COH)の四半期決算が発表されました。
主要指標(前年同月比較)は以下のような感じでした。
EPS:$0.40→$0.43(+7.5%)
売上:10.33億ドル→9.95億ドル(-3.7%)

売上は減るも利益率が上がりEPSは上昇といった構図でしょうか。
個人的にはまぁまぁな決算なように思えます。

ただEPS・売上共にコンセンサス予想未達だったため、DPSの悲劇と同様のことがおこるのではと頭をよぎったのですがアフターマーケットでは株価11%超プラスという大暴騰となりました。

どうやら以前から話に出ていたKATEの買収話が無くなりそうという観測が市場で共有されたみたいです。
買収をすると一般的に買った側の株価は下がるので、それを先取りしていた分の買戻しが入りコンセンサス予想未達分の売りを超過したという結果なようです。
とりあえず安いところで買えたということで素直に喜ぼうと思います。
ただ、他にもジミー・チュウ買収の話などもあるのでこれからも株価は上下するかもしれませんが。

リーマンショック以降の景気後退気にブランド企業は軒並み苦戦を強いられていましたが長期の景気拡大期を経て、世界的に小金を使う余裕が出てきたように感じます。
日本でも戦後三番目くらいに長い景気拡大期などの報道も出ていましたしね。
こういった時に一番恩恵を受けるのは資産を持った富裕層であり、その消費先はブランド企業かなと。

COHについては一時類似品を出す新興ブランドの影響で苦戦を強いられていましたが、ここ数年巻き返しを図ろうと画策しているように見えます。
懸念はそれなりにありますが、老舗企業の復活が果たされるならそれなりの対価を得られるかなと思っています。

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