2017年3月23日木曜日

投資家にとっての売りの重要性

おそらく投資家としての技量で最も差が出るのが「売り」ではないでしょうか。
「売り」とはショートも含めますが、今回の話的には現金化(買→売)のほうが文脈的には近いです。

巷を見れば買いの推奨・指南は腐るほどあれど、売りを推奨・指南するような情報・媒体というのはなかなか目にする機会がありません。
買いに比べて売りの難しさを反映した結果ではないでしょうか。
そもそも「買いは算数、売りは芸術」という言葉に現れるように努力で上達するようなものではないのかもしれません。

だからこそ、「永久保有」を教条とする個人投資家はいつの時代も存在し(インデックス・バリュー投資家に多い印象)、それはそれで筋の通った戦略だと思います。
ただこういった現状を見るとひねくれた私はどうしても考えてしまうわけです。
有効な売りができるようになれば、自分の資産運用上達の糧に出来るなと。

ちなみに私は売りが想定されない銘柄は存在しないと思っています。
私が個別株で投資している配当株群は、基本的に長期保有に向くものだと思っていますがそれでも売りの想定ケースは存在します。
そのケースが顕在化する可能性が少ないと思っているから長期保有向きなだけです。
指数連動のETF・投資信託も同上です。

あくまで投資の目的が資産の増加ならですけどね。
投資行為そのものに目的があるならその限りではありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿