2017年8月10日木曜日

スターバックス(SBUX):高成長企業への試練

スターバックス(SBUX)の四半期決算が発表されました。
主要指標(前年同Q比較)は以下のような感じでした。
EPS:$0.51→$0.47(-8%)
売上:52.38億ドル→56.61億ドル(+8%)

売上はともかくとして、EPSの減少が痛いですね。

セグメント別でみるとEMEAセグメントの業績が足を引っ張ってます。


EMEAてどこ?と思い調べると「Europe, the Middle East and Africa」でヨーロッパ・中東・アフリカのあたりとのこと。
日本人的には変なくくりですが、米国だとよく使われるくくりみたいです。

減収の理由は店舗の再編とのこと。
一時要因とみていいのか微妙ですが、来Qの動向を観察しましょう。

また最近の傾向としては既存店売り上げの成長率が
・以前より低下してきている
・客数上昇より単価上昇に依る部分が大きくなっている
の傾向が見て取れます。

成長しているだけましともみれますが、単価上昇はそう遠くない未来に限界を迎えるので既存店での成長余地は限定的と見れるかなと。
PER30over(決算前)の成長株としては期待に応えるのが難しくなっているというのが正直なところでしょうか。
実際、決算後にPERは27倍程度まで下がってきています。

というわけで、今後は出店計画の達成が主な成長要因になっていくでしょう。
そしてそれは、実質的に中国へのBetということですね。
私自身投資対象としての中国は有望だと思っているので、中国市場へのリソースの集中は理解できる戦略です。
中国へのBetへのBetという感じで、出店状況がOKならホールドしていこうかと思います。

あとは成長→成熟の過渡期ゆえの期待の剥離に耐えれるよう、心を穏やかにしておきたいと思います。

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