コーチ(COH)急落：3歩進んで2.9歩下がる

コーチ(COH)の四半期決算が発表されました。
主要指標(前年同Q比較)は以下のような感じでした。
EPS：$0.29→$0.53(+82.8%)
売上：11.5億ドル→11.3億ドル(-1.8%)

数値はまぁまぁなように思えますが、株価は急落しました。
何とびっくりの一日で-15.2%です。

ニュースを漁った限り、通期ガイダンスがよくないと受け止められているみたいですね。
売上30%増、利益22～25％増は立派な数字だと思うのですが。
直近ケイトスペードの買収付近から株価がぐんぐん上昇していたので、期待が高すぎたといった感じでしょうか。
シクリカルなセクターなことも下落幅を広げることに影響していると思います。

4月からの株価推移をみると決算を挟んで急騰→急落でほぼ同じポジションという何ともジェットコースターな展開です。
勝手に期待して勝手に失望する人の心理は難しいものです。

同社は現在ブランド力を維持するために納入先の絞り込み・セールの削減に取り組んでいます。
短期的な売り上げにはマイナスですが、中期的な戦略としては妥当なものだと思います。

今後は買収したケイトの利益の寄与が予測通り進むか、成長を見込める海外市場(アジア・中国)での拡大ができるかが鍵になると思います。

3歩進んで2.9歩下がるような展開ですがゆっくり前に進んでいけると信じています。
冬にはクリスマスプレゼントになっていてほしいですね。