2016年7月15日金曜日

債券と高配当株式の役割逆転

日本でマイナス金利が適用されてから半年近くが経とうとしています。
当初-0.1%前後を推移していた長期国債利回りも、今では-0.3%に達しようという勢い。

私個人は長期国債の利回りが0.5%の頃に、この水準では下値の余地がなさすぎて債券に
期待する役割(株との逆相関)が行われるか怪しいと考え撤退しています。
当時はまさかマイナスの領域が存在するとは考えもしなかったですが。。。

どちらにせよ債券にインカムゲインを期待する時代ではなくなったというのが現状への認識です。
債券の買い手はキャピタルゲイン目当てか、そもそも儲けを考えなくいい主体が大半かと。

翻って安定的なインカムゲインを求める資金はどこに向かっているかというと、REIT・ハイイールド債などのリスクが(債券より)高いインカム資産と高配当株式に向かっているように思えます。

債券にキャピタルゲインを求め、株にインカムゲインゲインを求める。
投資の教科書と逆を行く状態ですが、これがニューノーマルの通過点の形なのでしょうか。

世界的にこの傾向が変わる気配は感じられませんが、永続的にこの方向を向き続ける
こともできません。
10年以上一貫して低下し続けた金利のトレンドが逆をむくならその時は、
株式市場にも大きな影響が出ることが予想されます。
投資対象としては見なくなりましたが、債券市場も観察を継続する必要があると思います。

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