2016年6月18日土曜日

インデックス投資家はアクティブ投資家を応援すべき


偏見かもしれませんがインデックス投資家とアクティブ投資家は仲が良くないように感じます。
厳密には互いに卑下する感情があるといったところでしょうか。


ここで言うインデックス投資家は指数に連動すること(β)を投資の主目的としている人々、
アクティブ投資家は指数以上の成果(α)ないし、絶対値での成果を求める人々のイメージです。

アクティブの対義語としてはパッシブの方が語彙的にも実態としても正しいような気もしますが
あまり聞きなれないのでインデックス投資家のままでいきます。

インデックス投資が平均点を取る戦略である以上、投資結果としては
①成績上位:賢いアクティブ投資家
②成績中位:インデックス投資家
③成績下位:愚かなアクティブ投資家
のような分布になります。

①から見れば自分の成績にフリーライドされていること
③から見れば相対的に労力をかけていないのに成績が抜かれていること
②から見れば③への優越感、①への羨望
あたりが火種のネタでしょうか。

感情的な要素としては
アクティブ⇒インデックス:苛立ち・呆れ(暴落・暴騰関係なくコツコツとか言ってて気持ち悪い的な)
インデックス⇒アクティブ:優越(バタバタしても先のことなんて予測不能的だし手数料分損的な)
のようなものを感じます。

私自身はインデックスに投資して、インデックス投資界隈のブログをよく読むので
インデックス投資家のアクティブ投資家を小馬鹿にする文章を少なくない回数見てきました。
※もちろん直接的なものは少なくそういった感情が見え隠れする程度が多いですが

ただ、投資を行う上で求めるものは利益のはずです。
インデックス投資は市場に連動する以上、利益と市場の成熟は連動するものだと思います。

なればこそインデックス投資家は
PER100倍超の成長企業を果敢に買い向かうアクティブ投資家を、
収益性が過大に評価されている企業に空売りを仕掛けるアクティブ投資家を
未来は予測不能の思考放棄で小馬鹿にするのではなくむしろ応援するのが、
経済合理性にかなった行動だと思うのです。

逆にアクティブ投資家はインデックス投資家なんてものは気にせず、
相場の肥し程度に考えるのが精神衛生上よろしいかと。

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