▽ESGとは?
環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)の略で環境問題や人権への配慮などをきちんとしましょうねというようなものだと理解しています。
近江商人の三方よしの「世間よし」にみたいな感じでしょうか。
機関投資家の現場としては、ESGへの配慮を欠く企業への投資が制限されたり、取り組みが活発な企業のインデックスが組成されるなどが行われているようです。
ESGへの取り組みのアップサイド・ダウンサイドで別の議論になろうかと思いますが、まず大前提として過剰なダウンサイド(著しい環境破壊や人権侵害)は法律の対応範囲なので議論の枠から外すべきかと考えます。
そもそもそういった企業は上場審査で落とせよと。
窃盗犯にマナーを説くのは筋違いだと思うので、あくまで社会的にはやや望ましくない程度がここでいう「ESGへの配慮に欠く」のレベル感と考えます。
いわゆる「罪な企業」群が該当する感じでしょうかね。
▽儲かるのかという疑問
お題目は素晴らしい。
ただ投資家にとっては儲かるのか?という一点が疑問でしょう。
ただ単に社会貢献が目的なのなら営利組織以外(NPOとか)でやる方が理に適うのでは?
企業文化として内在しているものならともかく、こういったいい子ちゃんの振る舞いを押し付けられてもリソースを余分に消費するだけなのではという意見は当然出てくる疑問だと思います。
前述の罪な企業は不人気化しやすいことから好成績となるという話は有名なので、逆をいく優等生企業群は相対的に投資成績としては不利な状況とならないだろうかと。
好意的な解釈を持つなら
・人権への配慮 → 人材の多様性を促す(ダイバーシティ)
・企業の継続性 → 長期に存続できることは価値創造には重要
といった感じで企業価値創造の一助になるかもしれない程度のことは言えそうかなと思います。
ただ結局企業毎のケーススタディになってしまいそうですね。
ESGへの取り組み単独では評価のしようがないというのが定義に対する結論となります。
▽効果測定
つべこべ言わず投資成績を見てみましょうと。
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